| 脅威の機械技術 |
突然だが、
私は綺麗好きだ。
だから掃除等はマメにするほうで、部屋は綺麗なほうだろう。
なのに、少し古い新聞紙が出てきた。
テレビの裏に入り込んでしまったらしく発見が遅れてしまったようだ。
日付を見ると、一ヶ月ほど前の新聞だった。
その新聞の一面を見てみると、
愛知万博『プロトタイプロボット展』
というものの、記事が載っていた。
それは、サービスロボットや漫才ロボットの試作品等の、
お披露目会のようなものらしい。
そして、その中の「社交ダンスロボット」についての記事が掲載されていた。
それには
「相手のステップを推定して、音楽に合わせて踊る、ダンスパートナーロボット。」
ということが書いてあった。
私はこのロボットの事を知って、こう思った。
「何と素晴らしい発明ではないか！」
何故なら、
このロボットが実用化されれば、ダンスパーティーに誘われたのはいいが、
誰とも踊れない、シャイな中年おじさんや、
ダンスが上手く踊れない、小さい中年おじさんでも、
気軽に、上手く踊れるという
夢のロボットとなることだろう！
私は元々ロボットに興味があったので、このロボットについて調べる事にした。
調べ初めて直に、そのロボットの写真を発見した。
では、そのロボットを見てみよう。
顔がリアルで嫌だ。
何だろうこの違和感は。
俺はこいつと踊りたくねえ。
素直にそう思う。そう願う。
夢に出てきそうで怖い。
あっ、そうだ！俺、前にもこれ見た事ある。
たしかバービー人形って言ったけ。
幾つかツッコミべき所があるので、順を追って消化していこう。
まず第一に、
何故そこまで赤くする必要がある？
そんなのと一緒に踊ったら、目立って目立ってしょうがないじゃないか。
はっ！そうかこれは、
ダンスの上手い人向けなんだ！
下手な人は踊るなって事を機体全体で表現してるんだ！！
っておい！
いきなり俺が想像してた事と違うやん！！
いきなり問題発生！？
次に、
男の人が、かなり嫌そうな顔してる。
この引きつった顔…これが現実なんでしょうね。
頭の中では、「何も考えるな、直にこの得体の知れないものともサヨナラだ」
と考えて、必死に自分を励ましてるんでしょうね。
まあ気持ちは分かるがな。
最後に、
何だこれっ！？
いったいこれは何なんだ？
そこから特殊な電波でも出てるのか？
もしや…
リボンか！リボンなのか！？
分からない… あれが何なのか分からない…
分かりたくも無い。
もうちょっと素直に考えて見よう、
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そうだ！
あれは耳なんだ！！
そうだっ、そうに違いない。
なるほどなー、
耳を付けてチャームポイントを与えるなんて、
頭良いね☆
それに良く見てみれば、
とってもラブリ〜（ハート）
ゴハッ！（吐血）
うぅ、さっきの一言が効いた…やっぱり嘘を言っちゃダメだね…
まあいい、本題に戻ろう。
あれが耳だと考えながらもう一度良く見てみよう、
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たぶんみなさんも感じたと思う。
俺も思った。
これが、耳だと考えると
どーしても、
著作権が危ない奴が頭に浮かぶんです（滝汗）
さっきから聞こえてくるんですよ、あの高音の声が笑ってるのが、
もうあの金取りネズミにそっくりだよ。
色んな意味で大丈夫なのか？
んー、そうやって考えてみると、
このロボットを作った人の感性は疑うが、
その度胸には感服だ。
今までの悪口は無かった事にしてくれ。
たのむ、御免なさい。調子乗ってすいませんでした。
よしっ、謝ったでOK♪次行こう、次。
そして、このロボットについて調べていると、驚くべき物が出てきた。
普通のダンスカップルに紛れて
車輪の付いたマネキンと踊る
変態が一組。
なんて奇妙な光景だ、もはやこの世の物とは思えない…（汗）。
冷静になってこのロボットを見てみよう
腕のやるせない感じの作りが
すごくエレガントで腹が立ってくるよ。
ちょっと80年代っぽい感じの髪が
貞子っぽくて良い味出してるね。
機械部分を隠そうとしないその心意気に
もう惚れ惚れとしちまうよ。
まあ言いたい事は、
全部が変。
って事よ。
これを見ているあなた！
もう一組の普通のカップルが、とても新鮮に見えてきたでしょう（ニヤリ）
何かもうお腹いっぱいだね♪
そして私はこのロボットについて、さらに調べを進めると、
この写真をも凌駕する、
驚愕の事実を発見してしまった…
もうお腹いっぱいなのに…
それはこれだ
青いバージョン出たー！！
青いバージョン出たー！！
しかも、何かメチャメチャ神々しー！！
凄いっ！凄すぎるよ！！
ハッ！
これが有るって事は…
絶対他のバージョンも、在るに違いない！！
赤、青、黄、桃、緑、
彼らは無限の可能性を秘めている。
どんなにショボイパーティーでも、彼らが来たら大丈夫☆
カラフル・パワフル・ビューティフル！！
彼等と一緒に踊りましょう。どんなに下手でも、汚くても、
彼等はロボット気にしない。
ダンスという夢を与えて、返却出来る。場所を取らない、時間も取らない。
そんな大量生産＆レンタルが可能になれば、
まさに夢のロボットだ！！
あっ、そうそう
俺は全く踊る気無いからね☆
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